1990年にパリのポンピドゥー・センターやニューヨークの MoMAなどを巡回したアンディ・ウォーホルの回顧展に合わせて出版されたウォーホルの映像作品に特化した論集。全編フランス語ですが、ジョナス・メカスなど、錚々たる論客たちが寄稿しています。さらにこの一冊が素晴らしいのは、そのブック・デザイン。パンチ穴を開けた表紙だけではなく、内部は、再生紙っぽいテクスチャーの紙を使用し、フィルムスティルをふんだんに挿入。多くの頁で上下二分割がなされて、別々に捲ることができるので、様々な組み合わせのイメージが見開き上に展開されるという構成です。 コンディションもほぼ新品同様で、どこにも目立つ傷や汚れや書き込みはありません。そのユニークな造本ともども写真でご確認ください。この状態で現在入手するのは、ほぼ不可能な貴重本です。ウォーホル・ファンには垂涎の一冊と言っていいと思います。